JUNON*DAYS

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こわいゆめ

あたしは出掛けた先で、

 『あ…ご飯あげるの忘れた。』

と、気付く。


急いで戻らないと…

 (大変なことになる…)

そう思いながらもすぐには帰れず、戻ったのは夕方だった。

家族が何事も無いかのように自分たちの食事をする風景。
 (こんなことしてる場合じゃないのに…)
なんとも無機質で、暖かみを感じない眺めだ。


そこで再び、

 『あ…行かなきゃ!』

あたしは部屋へ小走りで向かった。

 (見たらだめだ…)

その部屋は引き戸。
早く開けなきゃ!早く!
 (開けたらダメ…)
思えば思うほど、襖が重い。
しかも引いても引いても次の襖があって部屋には入れない。

オカシイ

戻ってきたのがわかってるはずなのに
気配がしない。

胸騒ぎがする。

やっと襖が開いた。
そこは電気も点いてなく、雨戸も閉めて真っ暗な四畳半の和室。

あたしの背後から照らす照明が、あたしの影を部屋に落とす。

その影がこっちに背中を向けて横たわる犬の姿を浮かび上がらせた。

軽く痙攣してるように見える。


ミスティ!!!!


ミスティは繋がれて
低反発のシングルマットから身体を半分落とした状態で横たわっていた。

慌てて駆け寄り抱き起こして名前を呼ぶと、
ゆっくり首から上を持ち上げ振り向いた。
瞳孔が開いてくすんだ瞳がぼんやりとあたしを見る。

うそ…
ダメ!
いやだ!!!

軽くパニックになりならが大きな身体を必死で抱き寄せさすった。

頭元には蓋は開けてあるけど手を付けてないコンビニのお弁当らしいものと
スパゲティサラダがパックごと置いてあり
その横にはミスティのいつもの茶碗にお水が入れてある。


現実じゃ絶対あり得ないシチュエーションの中あたしは

 『お水も汚れてないしサラダもつついてないって事は、あたしが出てからすぐ倒れたんだな…』

などとふざけたことが脳裏を過ぎっていた。


『誰か!!!早くご飯持って来て!!』


我ながらバカかと。
こんな状態の子がご飯食べれるわけがないのに。

あの時みたいにミスティにウソをつくあたし。
『だいじょうぶよ、だいじょうぶよ、』

大きな身体にしがみつき必死でさすっている。



夢の中のあたしは、ミスティを失ってない設定らしかった。
でも、それを客観的に見てる自分がいて

 (また同じだ
  またこんな思いをして失うのか
  なんで同じことを繰り返してるんだ…)

そんな感情が重い空気になって押し寄せてきた。


いやだ!!!!!



目が覚めた。


夢の中でもミスティはインスリノーマだったんだろう。

食事を摂れなくて低血糖で発作を起こしたらしかった。
でも、なぜ繋がれた状態で真っ暗な部屋に?

目覚めたあと、抱き寄せたときの大きな身体の感触がリアルに残っていた。

どうして今になってこんなつらい夢を…

なんで2回も失うときの苦しさを(´;ω;`)

潜在意識の奥底に眠る闇、怖い。




くらーいネタ?
悪い夢は口外する方がいいってコトで。

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